15日の東京外国為替市場見通し=中国経済減速懸念、リスク回避の可能性に注意

為替

2021/7/15 8:44

ドル・円予想レンジ:1ドル=109円50銭-110円50銭

 15日の東京外国為替市場のドル・円は、1ドル=110円近辺で上値の重い展開になるとみられる。

 14日の米国時間では、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の米下院金融サービス委員会における議会証言がテーパリングを急がないハト派的な内容と受け止められ、米長期金利が低下。ドル・円にも下押し圧力がかかった。

 15日東京時間では、前日の米国時間の流れを受け継ぎ、ドル・円の上値は重くなりそう。また、豪6月雇用統計や中国4-6月期GDP(国内総生産)の発表がある。前者は好結果であれば豪テーパリング観測、後者は資源高の影響で企業収益が圧迫され景気鈍化の恐れがあるとの指摘がある。いずれも円高に振れやすく、ドル・円が下押しされる可能性に気を付けたい。

<主な経済指標・イベント>

国内:日銀金融政策決定会合(16日まで)、5月第3次産業活動指数

米国:6月輸出入物価、7月ニューヨーク連銀製造業景気指数、7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、6月鉱工業生産・設備稼働率、パウエルFRB議長が米上院で証言

その他:中国4-6月期GDP(国内総生産)、中国6月小売売上高、中国6月工業生産、中国1-6月都市部固定資産投資

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ