<特集>魅力の中小型株(4)=バイタルKS―テクニカル好転の流れに割り負け感も強い

株式

2021/7/16 17:03

 バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151.T>に狙い目がある。株価は、5月24日の年初来安値660円を起点に底上げ波動を描き、週初12日に日足一目均衡表上の「雲」上限を再び突破。同時に25日・75日の両移動平均線がゴールデンクロスを形成し、テクニカル好転の流れにある。22年3月期の連結業績予想は営業黒字浮上を見込み、PER10倍そこそこでPBRに至っては0.4倍台にすぎない。配当利回りは3%超と高く、割り負け感の強い銘柄でもあり、先行き出直り足を強めていく可能性がある。

 22年3月期は営業損益で16億円の黒字(前期は22億6000万円の赤字)に転じる見通しだ。主力の医薬品卸売事業は薬価引き下げの影響があるが、流通改善ガイドラインに則り製品価値に見合った価格形成の徹底を図っていく。また、新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、ニューノーマル時代に向け業務プロセス・提供機能の見直し・適正化による効率化推進、事業モデルの変革にも取り組み、採算改善を目指す。次期23年3月期についても収益向上が観測されており、見直し余地が広がるとみられる。

提供:モーニングスター社

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