明日の日本株の読み筋=強弱感対立か、日経平均は正念場に

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株式

2021/7/19 16:36

 あす20日の東京株式市場は、強弱感対立か。19日の日経平均株価は大幅に4営業日続落し、2万7652円(前週末比350円安)引けとなった。新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感とともに前週末の米国株安が嫌気された。時間外取引での米株価指数先物安も重しとなり、下げ幅は一時500円を超えた。チャート上では、20年7月31日以来ほぼ1年ぶりに200日移動平均線を割り込み、「一段安懸念と押し目買い期待と意見が分かれるところだが、正念場の色合いが濃い」との声が聞かれた。

 国内外で新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染が広がり、景気回復鈍化が懸念されるなか、日本では東京五輪の開催(開会式は23日)をにらみ感染拡大ペースが速まるとの警戒感もある。折しも、主要企業の4-6月期決算の本格化を来週後半に控え、動きづらい状況でもあり、ネガティブ材料に反応しやすいとみられる。

 ただし、「日経平均は高値もみ合いレンジの下限(5月13日安値2万7385円)ぎりぎりの水準であり、持ちこたえればまだ許せる範囲」(中堅証券)との見方もある。需給面では、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)をはじめとする年金の買い余力は残っているとみられ、下値サポート要因として意識する向きも少なくない。

提供:モーニングスター社

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