日経平均は285円高と大幅続伸、終盤にかけ伸び悩む、米ダウ先物安にアジア株安が重し=26日後場

 26日後場の日経平均株価は前営業日比285円29銭高の2万7833円29銭と大幅続伸。朝方は、買い優勢で始まった。米企業の好決算を背景に前週末23日の米国株式市場で主要3指数が最高値を更新した流れを受け、前場の早い段階で2万8036円47銭(前営業日比488円47銭高)まで上伸した。一巡後は、伸び悩み商状となった。時間外取引での米ダウ先物や、中国・上海総合指数、香港ハンセン指数などのアジア株の下げが重しとなり、後場終盤には2万7786円44銭(同238円44銭高)まで押し戻された。その後の戻りは鈍く、大引けにかけて上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は9億6681万株、売買代金は2兆2492億円。騰落銘柄数は値上がり1757銘柄、値下がり352銘柄、変わらず82銘柄。

 市場からは「戻りの勢いが続かない。米株先物安とともに上海株や香港株の下げが大きく、影響を受けている。決算発表を控えて全体的には動きづらく、当面は業績にらみで個別株主体の動きなろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東製鉄<5423.T>、JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>などの鉄鋼株が上昇。東レ<3402.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も高い。住友鉱<5713.T>、三菱マテリア<5711.T>などの非鉄金属株や、ダイキン<6367.T>、日立造<7004.T>などの機械株も買われた。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの石油石炭製品株も堅調。ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、三井倉HD<9302.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株も買われた。

 半面、東電力HD<9501.T>、中国電力<9504.T>、北陸電力<9505.T>などの電気ガス株が軟調。ソフバンG<9984.T>、オービック<4684.T>などの情報通信株も売られた。

 個別では、モリト<9837.T>が一時ストップ高となり、東京機<6335.T>、テスHD<5074.T>、住友理工<5191.T>、関西スーパー<9919.T>などの上げが目立った。半面、レッグス<4286.T>、ショーエイ<9385.T>、エイトレッド<3969.T>、キヤノ電子<7739.T>、ERIHD<6083.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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