<相場の読み筋>8月5日

2021/8/5 7:45

 4日の米国株式は、NYダウが前日比323.73ドル安の3万4792.67ドルと反落、ナスダック総合指数は同19.238ポイント高の1万4780.533ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8616万株、ナスダック市場が41億9023万株だった。米7月ADP雇用統計で、季節調整済みの非農業部門雇用者数が前月比33万人増となり、市場予想平均の同68万3000人増を大幅に下回った。新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されるなか、雇用情勢の悪化が警戒され、売りが優勢となった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>やエヌビディア<NVDA>、フェイスブック<FB>などが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 5日の東京株式は、軟調な展開が続きそうだ。きのう4日の日経平均株価は、下げ渋る動きをみせたものの続落した。弱い動きが継続するなか、4-6月期決算発表が続くことから、個別株物色が中心になりそう。新型コロナウイルスの新規感染者数が、3日に全国で1万4200人を超え、過去最多となった。政府は新たに8県をまん延防止等重点措置の対象に加える方針で、感染拡大が続くなか経済の回復遅れを懸念する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(4日は109円10-12銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の半ば(同129円58-62銭)と小動き。

 4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、エーザイ<4523.T>、楽天グループ<4755.T>、ソニーG<6758.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比70円安の2万7520円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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