<相場の読み筋>8月12日

2021/8/12 7:45

 11日の米国株式は、NYダウが前日比220.30ドル高の3万5484.97ドルと続伸、ナスダック総合指数は同22.952ポイント安の1万4765.135ポイントと続落して取引を終了。NYダウは連日で終値ベースの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が7億4995万株、ナスダック市場が38億5832万株だった。米7月CPI(消費者物価指数)は前月比0.3%上昇となり、市場予想平均の同0.5%上昇を下回った。物価上昇のペースがやわらぎ、早期のゼロ金利政策解除への警戒感が後退。景気敏感株を中心に買われ、NYダウを押し上げた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やテスラ<TSLA>、フェイスブック<FB>などが軟調だった。

 12日の東京株式は、上値の重い展開か。きのう11日の堅調な動きや、現地11日の米国株式市場でNYダウが連日で終値ベースの史上最高値を更新したことなどから、朝方は買い先行スタートとなりそう。ただ、海外投資家や国内の機関投資家は、夏季休暇モードにあるもようで、相場の方向性は出づらいとみられ、引き続き好業績銘柄を中心とした、個別株物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(11日は110円74-76銭)とやや円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の半ば(同129円70-74銭)と小動き。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、ソニーG<6758.T>、HOYA<7741.T>などが、11日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比160円高の2万8230円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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