日経平均は155円高と5日ぶり反発、自律反発狙いの買いに上海・香港株高も支え=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前日比155円37銭高の2万7579円84銭と5営業日ぶりに反発。朝方は、17日の米国株安を受け、小安く始まったが、株価指数先物買いをきっかけに寄り付き後まもなく切り返した。ただ、次第に弱含み、一時2万7347円77銭(前日比76円70銭安)まで軟化する場面もあった。売り一巡後は再びプラス圏に盛り返し、前引け近くには2万7591円53銭(同167円06銭高)まで上昇した。きのうまでの4営業日続落で自律反発狙いの買いが続き、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の上げも支えとなった。

 東証1部の出来高は4億9424万株、売買代金は1兆1207億円。騰落銘柄数は値上がり1520銘柄、値下がり540銘柄、変わらず119銘柄。

 市場からは「日経平均は2万7500円割れ水準で下げ止まり、売りにくさがあり、ハンセン指数の上昇なども買い要因となった。ただ、17日の米国株は安く、その後の時間外取引の米株先物も小安い。今晩の米株次第だが、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の結果いかんでは売られるリスクがあり、警戒が必要だ」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株が堅調。JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、清水建設<1803.T>、大成建設<1801.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株も値を上げた。中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も高い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、アステラス薬<4503.T>、エーザイ<4523.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も買われた。三井物産<8031.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株も引き締まった。

 半面、海運株が軒並み安く、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>の大手をはじめ、乾汽船<9308.T>、飯野海<9119.T>、ユナイテド海<9110.T>などが下落。JFE<5411.T>、三菱製鋼<5632.T>などの鉄鋼株も軟調。クボタ<6326.T>、日立建機<6305.T>などの機械株や、INPEX<1605.T>などの鉱業株も安い。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株もさえない。

 個別では、エフオン<9514.T>、Wスコープ<6619.T>、ヒマラヤ<7514.T>、日医工<4541.T>、ソースネクス<4344.T>などの上げが目立った。半面、東海運<9380.T>、アトラエ<6194.T>、宇徳<9358.T>、国際紙パ商<9274.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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