(再送)三菱電機が続急落、ガス絶縁開閉装置試験の一部で不適切な検査事案が判明

株式

2021/8/18 12:03

 三菱電機<6503.T>が続急落し、一時38.5円安の1440円を付ける場面があった。17日引け後、同社の受配電システム製作所(香川県丸亀市)が製造する72/84kVキュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS)において、顧客から要求を受けていたJEC規格、JEM規格、またはIEC規格に準拠した受入試験の一部を省略、あるいは規格と異なる要領で実施し、試験成績書へ不適切な記載を行っていたことが社内調査で7月28日に判明したと発表、嫌気された。

 同社では今回の件が判明した後、直ちに当該製品の出荷を停止。現在、全試験項目を適正に実施した製品のみを出荷しているという。また、顧客である官公庁や鉄道事業者、電力事業者などに状況の報告を開始した。これまでに出荷した当該製品の安全・機能・性能については、開発段階での形式試験、量産時の工場内試験および出荷後の現地試験などにより、同社として健全性を確認。これまでに今回に起因する事故は確認されていないという。今後顧客と相談し、必要に応じ現地での特別点検を実施するとしている。

 前場終値は、前日比13.5円安の1465円。

提供:モーニングスター社

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