今晩のNY株の読み筋=ジャクソンホール会議が焦点

株式

2021/8/27 17:34

 27日の米国株式市場は、カンザスシティ連銀主催「経済シンポジウム」(ジャクソンホール会議)でのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演が焦点になる。

 25日までナスダック総合指数、S&P500が連日史上最高値を更新したが、26日は一服し、主要3指数は揃って反落した。カンザスシティ連銀のジョージ総裁をはじめ、複数のFRB(米連邦準備制度理事会)高官がテーパリング(量的緩和の段階的縮小)に前向きの発言を行っており、FRBはタカ派のスタンスが目立つ。一方、パウエルFRB議長は従来からテーパリングには慎重姿勢であり、ジャクソンホール会議で新機軸を打ち出すか注目される。ただ、翌週にはデルタ株感染拡大の影響が出るとみられている米8月雇用統計が控えている。9月にはFOMC(米連邦公開市場委員会)もあり、重要な雇用統計を見極めないうちにテーパリングに傾く可能性は低いとみられる。無風通過(早期テーパリング観測の後退)なら株式市場にはフェーバーだが、すでに織り込み済みとみられることに加え、史上最高値圏でもあることから戻りは限定的だろう。

<主な米経済指標・イベント>

7月個人所得・個人支出、カンザスシティー連銀主催「経済シンポジウム」(ジャクソンホール会議)でパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講演

(日付は現地時間)

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提供:モーニングスター社

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