新光電工が4日続伸、大和証は「2」・目標株価4800円でカバー開始

株式

2021/8/31 16:20

 新光電気工業<6967.T>が4日続伸。大和証券では30日付で、投資判断「2」(アウトパフォーム)、目標株価4800円でカバーを開始している。

 20年3月期下期から静電チャックを中心に業績が回復し始め、21年3月期からは、10ナノプロセス以降の先端MPU向けパッケージ基板の増加による高付加価値化で急回復しているとコメント。今後はサーバー向け最先端MPUがマルチチップ化しパッケージ基板の大面積化と多層化が進行し付加価値が数倍に拡大する期待が持たれるとしている。

 株価は2020年安値から既に5倍となっており今更感は指摘されようが、6月末高値と比べ14%程度下落。短期業績のピークアウト懸念が主因とみられ、確かに22年3月期第1四半期(21年4-6月)は減価償却が低水準のままサーバー向けハイエンドパッケージの構成が上昇し、やや出来過ぎだった可能性はあるものの、上方修正後の会社側計画は依然保守的としている。

 大手顧客の新型MPUの量産スケジュールが後ろ倒しになったとは言え、23年3月期の増益要因として効いてくることを見込んでいる。目標株価4800円は、23年3月期同証券予想連結1株利益275円に対し17-18倍程度を目処に算出されている。

 同証券では連結営業利益について、22年3月期470億円(前期比2倍、会社側計画は406億円)、23年3月期525億円と試算している。

 31日の終値は、前日比75円高の3705円。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ