<相場の読み筋>9月2日

2021/9/2 7:45

 1日の米国株式は、NYダウが前日比48.20ドル安の3万5312.53ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同50.146ポイント高の1万5309.381ポイントと反発して取引を終了。ナスダック総合指数は、2日ぶりに終値ベースでの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が8億3158万株、ナスダック市場が40億4863万株だった。8月ADP雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比37万4000人増となり、市場予想平均の同62万5000人増を大きく下回った。雇用回復の遅れが警戒され、景気敏感株を中心に軟調な展開となった。一方で、雇用回復の遅れは、現状の金融緩和策の継続につながるとの見方から、ハイテク株に物色の矛先向かい、ネットフィリックス<NFLX>やアップル<AAPL>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが堅調で、ナスダック総合指数の上昇を支えた。

 2日の東京株式は買い先行後、上値の重い展開か。日経平均株価は3日続伸した動きや、現地1日の米国株式市場で、ナスダック総合指数が史上最高値を更新したことから、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、買い一巡後は、買い手がかり難や、直近3営業日で800円超の値上がりとなっていることから、短期的な過熱感が警戒され、売り買いが交錯する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円前後(1日は110円39-41銭)とやや円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同130円32-36銭)と小動き。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比45円高の2万8535円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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