<米国株情報>ブロードコム、5-7月期業績市場予想上回る―半導体部門売上堅調

株式

2021/9/3 10:08

 米通信用半導体大手ブロードコム<AVGO>が2日、引け後に発表した21年10月期第3四半期(5-7月)決算は、純利益は前年比約3倍(173%増)の18億7600万ドル、希薄化後1株利益(EPS)も同約3倍(190%増)の4.2ドルと、大幅増益となった。一時的な項目を除いた調整後EPSは同29%増の6.96ドルとなり、市場予想の6.88ドルを上回った。

 売上高は同16%増の67億7800万ドルと、過去最高を記録し、市場予想の67億6000万ドルを上回った。売上全体の74%を占める主力の半導体部門の売上高が同19%増の50億2100万ドルとなったが、市場予想の50億6000万ドルを下回った。企業向けソフトウエア部門の売上高は同10%増の17億5700万ドルとなり、市場予想の16億7000万ドルを上回った。

 第4四半期(8-10月)の業績見通しについては、売上高を約73億5000万ドルと予想し、市場予想の72億3000万ドルを上回った。同社のホック・タンCEO(最高経営責任者)は「当期はクラウドコンピューティングや第5世代(5G)モバイル通信システム、ブロードバンドの成長分野で売り上げが急増し、この増勢は今期も続く」と述べている。

 ただ、同社の株価は2日、前日終値比0.26%安の491.9ドルと、3日続落して引けたあと、時間外取引でも値を下げ、2日終値比0.01%安の491.85ドルとなった。8月30日に年初来高値の498.89ドルを付けて以降、足元は早くから好業績を織り込んだ利益確定売りが優勢となっている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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