<新興国eye>前週の上海総合指数、金融市場振興や景気支援への前向き発言で3週続伸=BRICs市況

新興国

2021/9/13 9:45

 前週(6-10日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の10日終値が3日終値比3.39%高の3703.11となり、3週続伸した。

 週明け6日の指数は反発して始まり、7日も値を上げ、続伸。

 6日は、前の週末、習近平国家主席が北京証券取引所の設立や金融市場の振興について、劉鶴副首相も民間経済支援の必要性について、相次いで言及したことが好感された。

 7日は、8月貿易統計でドル建て輸出が市場予想を上回ったことや、中国証券監督管理委員会の易会満主席が外国人投資家に対する資本市場の開放を一段と進めると表明したことなどが買い材料となった。

 8日は、利益確定売りが出て、小反落となった。

 9日は反発し、週末10日も値を上げ、続伸した。

 9日は、コモディティ(国際相場商品)相場の高止まりや8月PPI(生産者物価指数)が市場予想を大幅に上回ったことを受け、資源株を中心に買いが広がった。

 10日は、米中首脳による電話会談が2月以来、7カ月ぶりに実現し、米中関係悪化懸念が後退、買い優勢となった。

 今週(13-17日)の株式市場は、引き続き、米中関係や国内外のデルタ株感染状況、世界経済の動向、海外の金融市場の動向、国内では景気支援の動きや人民元相場、原油などのコモディティ相場などが注目される。主な経済指標の発表予定は15日の8月鉱工業生産と8月小売売上高、1-8月都市部固定資産投資など。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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