日経平均は89円安と反落、米株安などで利益確定売り先行、一時上げ転換も買い続かず=13日前場
13日前場の日経平均株価は前週末比89円00銭安の3万0292円84銭と反落。朝方は、前週末に大幅反発した反動や米国株安を受け、利益確定売りが先行した。いったん持ち直し、上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。株価指数先物売りを交えて下げ幅を広げ、一時3万0229円01銭(前週末比152円83銭安)まで下落した。その後下げ渋ったが、戻りは限定され、前引けにかけて上値の重い展開となった。
東証1部の出来高は5億7319万株、売買代金は1兆4609億円。騰落銘柄数は値上がり963銘柄、値下がり1102銘柄、変わらず122銘柄。
市場からは「一本調子の上げは考えにくく利益確定売りが出てくるが、大きな下げにはならず、売り一巡後に下げ渋る強さは外国人投資家によるものと言える。バリュエーション(企業価値評価)面からはまだ買い余地があり、彼らはここから1割高を想定しているような感じだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、日産自<7201.T>などの輸送用機器株が軟調。王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株も安い。SBI<8473.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も売られた。第一三共<4568.T>、JCRファーマ<4552.T>などの医薬品株や、ソフバンG<9984.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株も値を下げた。商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株もさえない。
半面、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>、などの石油石炭製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。新生銀行<8303.T>、あおぞら<8304.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も買われた。大和ハウス<1925.T>、大林組<1802.T>などの建設株や、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も高い。
個別では、東京機<6335.T>がストップ安となり、シルバーライフ<9262.T>、アセンテック<3565.T>、ザッパラス<3770.T>、サムコ<6387.T>などの下げも目立った。半面、サインポスト<3996.T>がストップ高カイ気配となり、三井ハイ<6966.T>が一時ストップ高。大真空<6962.T>、フリービット<3843.T>、廣済堂<7868.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。
提供:モーニングスター社
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