<相場の読み筋>9月30日

2021/9/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比90.73ドル高の3万4390.72ドルと反発、ナスダック総合指数は同34.242ポイント安の1万4512.441ポイントと4日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2430万株、ナスダック市場が54億6467万株だった。NYダウは、きのう28日に大幅続落していた反動から、短期的なリバウンドを狙った買いで反発した。ただ、米議会での与野党対立で、一部政府機関の閉鎖や、米国債のデフォルト(債務不履行)が懸念され、戻りは限られたもよう。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>やエヌビディア<NVDA>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>などが軟調に推移した。

 30日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。日経平均株価はきのう29日、大幅に3日続落した反動から、買い戻しの動きが先行しそう。ただ、日本時間30日午前10時に中国で、9月製造業PMI(購買担当者景気指数)・非製造業PMI・コンポジットPMIが、同10時45分には中国9月財新製造業PMIが発表される。中国・恒大集団のデフォルトが警戒されるなか、同国の経済状況を見極めたいとして、模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の後半(29日は111円29-31銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同129円78-82銭)と小動き。

 29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日電産<6594.T>、キーエンス<6861.T>、日産自<7201.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比85円高の2万9705円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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