<相場の読み筋>10月1日

2021/10/1 7:45

 9月30日の米国株式は、NYダウが前日比546.80ドル安の3万3843.92ドルと反落、ナスダック総合指数が同63.859ポイント安の1万4448.582ポイントと5日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億3983万株、ナスダック市場が68億9962万株だった。米上下両院は30日、12月初旬までのつなぎ予算を可決。政府機関の一部閉鎖が回避されることになったものの、債務上限問題では、与野党合意の見通しが立っておらず、先行き不透明感が強まり、リスク回避姿勢が高まる格好となった。NYダウ採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>やスリーエム(3M)<MMM>、キャタピラー<CAT>などが、値下がり率の上位に入っている。

 10月1日の東京株式は、続落後にもみ合いとなりそう。日経平均株価は、連日で弱い動きが続くなか、現地9月30日の欧米株式が下落したこともあり、売り先行スタートとなろう。週末要因もあり、手控えムードが広がるとみられるなか、新たに発足する岸田内閣では、景気対策を打ち出すとみられていることから、下値を拾う場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(9月30日は111円87-89銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同129円82-86銭)と円高方向に振れている。9月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ソニーG<6758.T>、村田製<6981.T>などが、同30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所清算値比155円安の2万9305円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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