<相場の読み筋>10月7日

2021/10/7 7:45

 6日の米国株式は続伸した。NYダウが前日比102.32ドル高の3万4416.99ドル、ナスダック総合指数が同68.081ポイント高の1万4501.911ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8284万株、ナスダック市場が47億4177万株だった。米連邦政府の債務上限問題に関し、共和党上院のマコネル院内総務が、連邦政府の債務上限を一時的に停止し、12月までの支出をカバーできる範囲まで拡大することを容認すると表明。一時的にとどまるものの、政府の資金繰りに対する警戒感が後退し、見直し買いが入った。9月のADP雇用統計は、非農業部門の雇用者数が56万8000人増と、市場予想平均の43万人増を上回った。NYダウ採用銘柄では、マイクロソフト<MSFT>やプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)<PG>、セールスフォース・ドットコム<CRM>などが、値上がり率の上位に入っている。

 7日の東京株式は反発後、模様眺めムードが広がりそうだ。日経平均株価はきのう6日で8日連続安となっている反動や、米国株が続伸した動きから、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、日経平均株価のボラティリティー指数は、終値ベースで25.72となり、5月19日の25.73以来の水準に上昇しており、値動きが荒くなることも見込まれ、様子見姿勢が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(6日は111円67-68銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同129円05-09銭)とやや円高方向に振れている。6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、アドバンテスト<6857.T>、日産自<7201.T>などが、6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日の大阪取引所清算値比320円高の2万7730円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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