<新興国eye>米フォードのトルコ合弁会社、トラック用ギアボックスを独自開発

新興国

2021/10/21 10:55

 米自動車大手フォード・モーター<F>のトルコ法人であるフォード・オトサンは19日、6800万ドル(約78億円)を投じ、国内初のギアボックス(トランスミッション)を独自に開発したことを明らかにした。地元紙デイリー・サバ(電子版)伝えた。

 このギアボックスは同社が230人の技術者により独自に設計したもので、「エコトルク」と呼ばれ、22年末から同社のエスキシェヒル工場(トルコ北西部エスキシェヒル県の中心都市)で、「フォード」ブランドの商用トラックに搭載されるほか、他の自動車メーカーにも供給する計画。これにより、フォード・オトサンのトラック生産での現地調達率は74%から90%に引き上げられる。

 ギアボックスの開発では、政府系のトルコ科学技術研究会議のR&D(研究開発)基金から1350万リラ(約1億7000万円)の支援を受けている。

 同社はフォードと地元の複合企業最大手コチ・ホールディングの合弁会社で、20年12月にはトルコ北西部のコジャエリ県で、電気自動車用充電池の組み立て工場の建設に着手しており、充電池工場は22年に完成する予定。完成後は充電池から電気自動車まで一貫生産する同国初の大規模工場となる。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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