日経平均は7円安と小反落、売り一巡後は引けにかけ下げ幅縮小、2万9000円台に戻す=27日後場

 27日後場の日経平均株価は前日比7円77銭安の2万9098円24銭と小反落。朝方は、きのう大幅反発(500円超上昇)した反動で利益確定売りが先行した。26日の米国株高や好業績株物色を支えに小幅高に切り返す場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。株価指数先物売りを交えて下げ幅を広げ、一時2万8870円25銭(前日比235円76銭安)まで下落した。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとして意識された。一巡後は、押し目買いや買い戻しを支えに引けにかけて下げ幅縮小の流れとなった。

 東証1部の出来高は11億4411万株、売買代金は2兆6240億円。騰落銘柄数は値上がり698銘柄、値下がり1391銘柄、変わらず95銘柄。

 市場からは「指数自体は主体性のない動きだが、基本的に押し目買い・戻り売りの動きと言える。とりあえず主要企業の決算や衆院選の結果待ちだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。東電力HD<9501.T>、東北電力<9506.T>、中国電力<9504.T>などの電気ガス株や、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>、オービック<4684.T>などの情報通信株も軟調。フジクラ<5803.T>、古河電工<5801.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株もさえず、キヤノン<7751.T>、ソニーG<6758.T>、パナソニック<6752.T>、日電産<6594.T>などの電機株も売られた。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株も値を下げた。

 半面、トヨタ<7203.T>、日野自<7205.T>、豊田織<6201.T>などの輸送用機器株が堅調。味の素<2802.T>、日清食HD<2897.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株や、SOMPOH<8630.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も高い。日東電工<6988.T>、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、日本郵政<6178.T>、電通グループ<4324.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も買われた。中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も値を上げた。

 個別では、遠藤照明<6932.T>、東和薬品<4553.T>、ホクシン<7897.T>、三井松島HD<1518.T>、ダイセキS<1712.T>などの下げが目立った。半面、新光電工<6967.T>、MARUWA<5344.T>、IMAGIC<6879.T>、OKK<6205.T>、シマノ<7309.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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