日経平均は178円安と4日続落、米株先物安にアジア株安も重し=10日後場

 10日後場の日経平均株価は前日比178円68銭安の2万9106円78銭と4営業日続落。朝方は、9日の米国株式市場で主要3指数が反落した流れを受け、利益確定売りが先行した。先物売りを交えて下げ幅を広げ、いったん2万9200円を割り込んだ。その後、押し目買いに持ち直し、小幅高に転じる場面もあったが、買いは続かず、再度軟化。時間外取引の米株価指数先物が安く、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などのアジア株安も重しとなり、大引け間際には2万9079円77銭(前日比205円69銭安)まで下落した。

 東証1部の出来高は11億5329万株、売買代金は2兆5202億円。騰落銘柄数は値上がり873銘柄、値下がり1213銘柄、変わらず97銘柄。

 業種別では、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が下落。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、東邦鉛<5707.T>(ストップ安)、三菱マテリアル<5711.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も売られた。伊藤忠<8001.T>、三菱商<8058.T>、三井物産<8031.T>などの卸売株も軟調となり、マネックスG<8698.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も値を下げた。

 半面、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株が堅調。海運株では、川崎汽<9107.T>の上げが目立った。バンナム<7832.T>、ピジョン<7956.T>などのその他製品株も高く、関西電力<9503.T>、中国電力<9504.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株も引き締まった。鉱業株では、石油資源<1662.T>が値を上げた。日産自<7201.T>、マツダ<7261.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も買われた。

 個別では、グレイス<6541.T>がストップ安となり、オークネット<3964.T>、三住建設<1821.T>、DeNA<2432.T>、新電元<6844.T>などの下げも目立った。半面、A&D<7745.T>、デジハHD<3676.T>、KIスター不<3465.T>がストップ高となり、高島<8007.T>、ウィルG<6089.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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