<相場の読み筋>11月11日

2021/11/11 7:45

 10日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比240.04ドル安の3万6079.94ドル、ナスダック総合指数が同263.838ポイント安の1万5622.705ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9492万株、ナスダック市場が53億1635万株だった。米10月のCPI(消費者物価指数)が前月比0.9%上昇し、市場予想平均の同0.6%上昇を上回った。インフレへの警戒感から、米10年物国債の利回りが上昇(価格は下落)。史上最高値に近い水準にある株価は、金利上昇を嫌気し、利益確定売りに押される展開となった。NYダウ採用銘柄では、セールスフォース・ドットコム<CRM>やナイキ<NKE>、アップル<AAPL>などが、値下がり率の上位に入っている。

 11日の東京株式は、軟調な展開が続きそう。きのう10日の日経平均株価は4日続落。上値の重い展開が続くなか、現地10日の米国株式が続落したこともあり、心理的なフシ目の2万9000円割れも想定される。その後は、押し目を拾う動きに下げ渋る場面もありそうだが、個別株への物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の後半(10日は113円09-10銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の後半(同130円83-87銭)と小動き。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キーエンス<6861.T>、川重<7012.T>、NTT<9432.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比30円安の2万9080円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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