日経平均471円安と3日ぶり大幅反落、先物売り交え一段安、2週ぶり安値水準で25日線割れ=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前営業日比471円45銭安の2万9302円66銭と3営業日ぶりに大幅反落。11月11日(終値は2万9277円86銭)以来ほぼ2週間ぶりの安値水準となり、25日移動平均線(2万9342円30銭)を割り込んだ。朝方は、米長期金利上昇を背景に23日の米国株式市場でナスダック総合指数が下落した流れを受け、ハイテク株中心に売りが先行した。いったん持ち直したが、買いは続かず、再び軟化。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、後場後半には一時2万9212円93銭(前営業日比561円18銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍く、引けにかけて2万9300円近辺でもみ合った。

 東証1部の出来高は12億2187万株、売買代金は2兆7804億円。騰落銘柄数は値上がり486銘柄、値下がり1600銘柄、変わらず97銘柄。

 市場からは「調整の範囲内だ。米長期金利の上昇でハイテク株は売られやすく、日経平均は25日線を割り込んできたが、2万9000円割れ水準には中・長期線が控えており、一段の米金利上昇がなければ、下ブレは考えにくい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株が下落。ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株も安い。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、スクリーン<7735.T>などの電機株も売られた。LIXIL<5938.T>、三和HD<5929.T>などの金属製品株や、ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>などのなどの機械株も軟調。資生堂<4911.T>、富士フイルム<4901.T>、信越化<4063.T>などの化学品株も値を下げた。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が堅調。三井住友<8316.T>、新生銀行<8303.T>、千葉銀行<8331.T>などの銀行株も買われた。関西電力<9503.T>、東北電力<9506.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株や、住友鉱<5713.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株も高い。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も値を上げた。

 個別では、SHIFT<3697.T>、ベイカレント<6532.T>、ギフト<9279.T>、ラクス<3923.T>、Sansan<4443.T>などの下げが目立った。半面、関西スーパー<9919.T>、クレオス<8101.T>がストップ高となり、JUKI<6440.T>、Jリース<7187.T>、ティアック<6803.T>、クックパッド<2193.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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