<新興国eye>トルコ11月経済信頼感指数、サービス業が悪化―小売業改善続く

新興国

2021/11/26 11:27

 トルコ統計局が24日発表したサービス業と小売業、建設業の経済状況を示すセクター別の11月経済信頼感指数(季節調整後)は、サービス業の全体指数が前月比0.7%低下の119.4となり、10月の同2.1%上昇を下回り、6カ月ぶりに悪化した。10月は18年1月(120.2)以来3年9カ月ぶりの高水準だった。

 サービス業はサブ指数のうち、過去3カ月間の景況感(遅行指数)は前月比1.2%低下(10月は3.8%上昇)の123.2、過去3カ月間の需要(遅行指数)も同1.5%低下(同3.2%上昇)の117.3と、いずれも6カ月ぶりに悪化。今後3カ月間の需要見通し(先行指数)は同0.7%上昇の117.8と、10月の同0.8%低下から4カ月ぶりに改善した。

 小売業は同0.6%上昇(10月は4.8%上昇)の121.9となり、6カ月連続で改善した。サブ指数のうち、今後3カ月間の販売見通しは同0.9%上昇の135.5と、10月の同3.2%上昇に続いて3カ月連続で改善。過去3カ月間の販売活動は同2.3%低下の130.4と、10月(同6.1%上昇)から悪化した。一方、商品在庫は同4.4%上昇(同5.4%上昇)の99.8となり、依然、在庫過剰感が緩和している。在庫指数の「上昇」は在庫減、反対に指数の「低下」は在庫増を示す。

 建設業は同1%上昇(同1%上昇)の93.6となり、10月に続いて改善した。サブ指数の受注残は同0.4%上昇(同1.9%低下)の81.8と、改善した。今後3カ月間の雇用見通しは同1.5%上昇(同3.5%上昇)の105.5と、さらに改善した。

 経済信頼感指数はゼロから200までの間で算出され、判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。21年1月統計から指数の算定基準(調査対象など)が変更された。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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