<相場の読み筋>12月2日

2021/12/2 7:45

 1日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比461.68ドル安の3万4022.04ドル、ナスダック総合指数が同283.639ポイント安の1万5254.052ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億4414万株、ナスダック市場が61億8867万株だった。朝方は、前日に大幅反落した反動から買いが先行し、NYダウは一時上げ幅が520ドルを超える場面がみられた。ただ、CDC(米疾病対策センター)が、米国で初となる新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」の感染者が確認されたと発表。米国内での感染拡大を警戒し、一転して下げに転じた。取引終了にかけて、リスク回避姿勢が強まり、下げ幅を拡大する格好となった。NYダウ採用銘柄では、セールスフォース・ドットコム<CRM>やボーイング<BA>、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>などが、値下がり率の上位に入っている。

 2日の東京株式は反落後、下値模索の展開か。日経平均株価はきのう1日、3日ぶりに反発したものの、上値の重い動きだった。現地1日の米国株式が続落したこともあり、売り優勢のスタートとなろう。値動きの荒い展開が続いていることもあり、手控えムードが広がり、落ち着きどころを探る場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の後半(1日は113円41-43銭)、ユーロ・円が1ユーロ=127円台の半ば(同128円61-65銭)と円高方向に振れていることから、輸出関連銘柄には重しとなりそう。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、ファナック<6954.T>、ソフバンG<9984.T>などが1日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比760円安の2万7420円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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