日経平均は202円高と3日ぶり大幅反発、買い一巡後は伸び悩む、FOMCにらみ手控え=13日後場

 13日後場の日経平均株価は前週末比202円72銭高の2万8640円49銭と3営業日ぶりに大幅反発。朝方は、買いが先行した。米11月CPI(消費者物価指数)の上昇は想定内となり、前週末の米国株式が上昇した流れを受け、投資家心理が改善。時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、前場中盤には2万8793円32銭(前週末比355円55銭高)まで上昇した。ただ、一巡後は戻り売りや利益確定売りに抑えられ、後場終盤にかけて伸び悩んだ。その後持ち直したが、戻りは限定された。FOMC(米連邦公開市場委員会、14-15日開催)をにらみ、積極的な売買は手控えられた。

 東証1部の出来高は9億5579万株、売買代金は2兆2225億円。騰落銘柄数は値上がり918銘柄、値下がり1144銘柄、変わらず121銘柄。

 市場からは「朝高後は伸び切れず、200日移動平均線を前に利益確定売りが出た。基本的にFOMCを見極めたいということだ。ただ、仮に結果を受けて振れたとしても、劇的なサプライズは考えにくく、トレンドを変えるほどのことはないだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。東京海上<8766.T>、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、オリックス<8591.T>、三菱HCキャピタル<8593.T>などのその他金融株も高い。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も引き締まった。ダイキン<6367.T>、DMG森精機<6141.T>などの機械株や、信越化<4063.T>、日東電工<6988.T>などの化学株も値を上げた。東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も買われ、アサヒ<2502.T>、ヤクルト<2267.T>、東洋水産<2875.T>などの食料品株も物色された。

 半面、トヨタ<7203.T>、ヤマハ発動機<7272.T>などの輸送用機器株が軟調。三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、リクルートHD<6098.T>、HIS<9603.T>などのサービス株も安い。デサント<8114.T>、オンワードHD<8016.T>などの繊維製品株や、東電力HD<9501.T>、九州電力<9508.T>などの電気ガス株も売られた。

 個別では、三井ハイ<6966.T>がストップ高となり、ファーストロジック<6037.T>、広済堂HD<7868.T>、高千穂交<2676.T>、サイバネット<4312.T>などの上げも目立った。半面、シーイーシー<9692.T>、トビラS<4441.T>、エイチーム<3662.T>、フリービット<3843.T>、アセンテック<3565.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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