日経平均は27円高と小反発、引けにかけ小高い水準で推移、FOMC控え様子見=15日後場

 15日後場の日経平均株価は前日比27円08銭高の2万8459円72銭と小反発。朝方は、売りが先行した。米利上げ前倒しへの警戒感から、14日の米国株式が下落した流れを受け、2万8358円47銭(前日比74円17銭安)と安く寄り付いた。いったん上げに転じた後に伸び悩み、日本時間午前11時発表の中国11月小売売上高が市場予想を下回ったことが重しとなり、再度下げに転じた。後場入り後は持ち直したが、大引けにかけては小高い水準で推移した。現地15日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、様子見気分となった。

 東証1部の出来高は9億9023万株、売買代金は2兆3117億円。騰落銘柄数は値上がり1317銘柄、値下がり750銘柄、変わらず116銘柄。

 市場からは「今月最大イベントのFOMCを控え、後場は静かな動きだ。無難に通過すれば、年末高につながる可能性はあるが、やはり結果と市場の反応をみないと軽々に判断できない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、トヨタ<7203.T>、デンソー<6902.T>、川重<7012.T>などの輸送用機器株が上昇。野村<8604.T>、SBI<8473.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、リクルートHD<6098.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株も高い。JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も買われた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も値を上げた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も引き締まった。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も安い。TOYO<5105.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、日本紙<3863.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株もさえない。塩野義薬<4507.T>、中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株や、資生堂<4911.T>、花王<4452.T>などの化学株も売られた。

 個別では、JSB<3480.T>、OKK<6205.T>、オハラ<5218.T>、日金属<5491.T>、ソウルドO<6553.T>などの上げが目立った。半面、エニグモ<3665.T>、関西スーパー<9919.T>、スルガ銀行<8358.T>、ヒトコムHD<4433.T>、Gunosy<6047.T>などの下げが目立った。きょう東証1部に新規上場のネットプロテ<7383.T>は公開価格1450円に対し72円安の1378円で初値を付け、前場終値は同60円安の1390円。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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