日経平均は89円高と3日続伸、前場の値幅は73円強で積極的な売買は限られる=23日前場

 23日前場の日経平均株価は、前日比89円25銭高の2万8651円46銭と3日続伸して取引を終了した。現地22日の米国株式が続伸した動きを受け、朝方から買い優勢でスタート。午前9時4分には、同151円66銭高の2万8713円87銭の高値を付ける場面があった。その後、手がかり材料に乏しいなか、欧米投資家のクリスマス休暇入りが本格化したこともあり、前場の値幅は73円強にとどまるなど、積極的な売買は限られた。為替市場では、ドル・円が1ドル=114円10銭台(22日は114円14-16銭)で、朝方の水準から小動きが続く。東証1部の出来高は3億9563万株、売買代金は9211億円。騰落銘柄数は値上がり1350銘柄、値下がり713銘柄、変わらず119銘柄だった。

 市場では「株価指数が停滞するなか、年末特有の個別株物色中心の動きが大納会まで続きそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も高い。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も堅調。凸版<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も上げている。東証業種別指数は33業種のうち、27業種が上昇、6業種が下落した。

 個別では、DLE<3686.T>、アステリア<3853.T>、サンコール<5985.T>、ヴィンクス<3784.T>、MDV<3902.T>などが上昇。半面、エーザイ<4523.T>、日水薬<4550.T>、ソウルドO<6553.T>、西部ガスHD<9536.T>、ペプチドリーム<4587.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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