<米国株情報>CDCが感染者の隔離期間を緩和―クルーズ大手カーニバルは一時上昇も買い続かず

株式

2021/12/30 10:54

 CDC(米疾病予防管理センター)が27日、新型コロナ感染者が無症状の場合、自主隔離期間を10日間から半分の5日間に短縮した。また、濃厚接触者でもブースター(追加免疫)で3回目のワクチン接種を受けていた場合、10日間の自主隔離を免除する方針を決めた。

 これを受け、運航するクルーズ船で集団感染が確認されたカーニバル<CCL>の株価は28日の取引時間中に一時4%高の21.80ドルと急伸する場面があった。カーニバルの株価は、カリブ海を運航するクルーズ船「フリーダム」に乗る乗客数人の新型コロナ感染が確認され、島国2島から入港を拒否されており、今後のクルーズ船の運航への懸念もあって軟調に推移していた。

 ただ、CDCの決定を材料視した買いは続かず、28日は小幅安で取引を終了。翌29日も前日比0.53%安の20.79ドルとさえない展開が続いた。

 CDCが27日に公表したクルーズ船を対象とした最新のコロナ感染に関する5段階警告では、カーニバルは25隻が5段階評価のうち上から3番目の「イエロー」(運航制限の可能性がある)に分類されている。最も安全とされる一番上の「グリーン」は11隻、上から2番目の「オレンジ」(運航制限なし)は4隻にとどまり、船会社の中では最悪となっている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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