日経平均は610円安と3日ぶり大幅反落、株価指数先物への売りをきっかけに下げ幅拡大=6日前場

 6日前場の日経平均株価は、前日比610円67銭安の2万8721円49銭と3日ぶりに大幅反落して取引を終了。現地5日の米国株式が下落した動きを受け、朝方から売りが先行した。売り一巡後、株価指数先物に、ややまとまった売りが出たことをきっかけに下げ幅を拡大。取引終了にかけ弱い動きが続き、午前11時28分には、同618円28銭安の2万8713円88銭と安値を付けている。新型コロナの感染再拡大が警戒されるなか、政府は、沖縄県・広島県の全域と、山口県の岩国市などの一部にまん延防止等重点措置を適用する方針を固めたと報じられたことも、重しとなったもよう。為替市場では、ドル・円が1ドル=115円80銭台(5日は116円03-04銭)で、朝方の水準から円高方向に振れている。東証1部の出来高は5億7966万株、売買代金は1兆5213億円。騰落銘柄数は値上がり230銘柄、値下がり1885銘柄、変わらず70銘柄だった。

 市場では「グロース(成長期待株)からバリュー(割安株)への資金移動が続いているもようで、しばらくはバリュー株優位の展開となりそう」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株が下落。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、ZHD<4689.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も軟調。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も下げている。東証業種別指数は33業種のうち、29業種が下落、4業種が上昇した。

 個別では、SHIFT<3697.T>、ダイセキS<1712.T>、ラクス<3923.T>、SREHD<2980.T>、エアトリ<6191.T>などが下落。半面、リョービ<5851.T>、FUJI<6134.T>、片倉<3001.T>(監理)、小林洋行<8742.T>、明和産<8103.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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