日経平均は194円高と3日ぶり反発、前週末の大幅続落の反動で買い先行、一巡後は伸び悩む=17日前場

 17日前場の日経平均株価は前週末比194円26銭高の2万8318円54銭と3営業日ぶりに反発。朝方は、前週末に大幅続落した反動から買いが先行した。前週末の米ハイテク株高を支えに値がさの半導体関連株などの上昇も寄与し、前場前半に2万8449円99銭(前週末比325円71銭高)まで上伸した。一巡後は伸び悩み、前場終盤には2万8274円18銭(同149円90銭高)まで押し戻された。その後の戻りは鈍く、上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は5億4688万株、売買代金は1兆2980億円。騰落銘柄数は値上がり991銘柄、値下がり1073銘柄、変わらず119銘柄。

 市場からは「(日本時間午前11時に発表された)中国21年10-12月期GDP(国内総生産)は市場予想を上回ったが、北京オリンピックに向けた動向が気になり、評価しきれない。米決算が始まり、日本企業の決算も控えており、動きにくい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株が堅調。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株や、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株も高い。三井不<8801.T>、住友不<8830.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も買われた。大成建設<1801.T>、大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>などの建設株も値を上げ、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も引き締まった。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。東京海上<8766.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も安い。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、東邦鉛<5707.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も値を下げた。資生堂<4911.T>、日ペイントH<4612.T>などの化学株もさえない。

 個別では、ベイカレント<6532.T>が一時ストップ高となり、OATアグリ<4979.T>、ミクニ<7247.T>、SHIFT<3697.T>、ベクトル<6058.T>などの上げも目立った。半面、フィルC<3267.T>、グレイス<6541.T>がストップ安カイ気配となり、スノーピーク<7816.T>、三愛石<8097.T>、アウトソシン<2427.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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