日経平均は155円高と3日ぶり反発、週末要因などから積極的な買いは限られる=10日後場

 10日後場は日経平均株価が、前日比155円13銭高の3万8229円11銭と3日ぶりに反発、TOPIX(東証株価指数)は同14.75ポイント高の2728.21ポイントと続伸した。現地9日の米国株高を受け、朝方から買いが先行。日経平均は午前9時40分に、同667円90銭高の3万8741円88銭を付けた。しかし、買い一巡後は、戻り待ちの売りに押され、上値の重い展開だった。後場には、手控えムードのなか週末要因などもあり、一時50円強まで上げ幅を縮小する場面もみられるなど、積極的な買いは限られた。東証プライム市場の出来高は23億2067万株、売買代金は5兆3172億円と、SQ(特別清算指数)値算出日のため膨らんだ。騰落銘柄数は値上がりが902銘柄、値下がりは701銘柄、変わらずは48銘柄だった。日経平均先物・オプション5月限SQ(特別清算指数)値は3万8509円47銭。

 業種別では、33業種のうち27業種が上昇、6業種が下落した。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が上昇。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も高い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も堅調。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、ディスコ<6146.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株もしっかりだった。一方、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株が下落した。

 個別では、日新<9066.T>、セレス<3696.T>、リログループ<8876.T>、ツムラ<4540.T>、じげん<3679.T>などが上昇。半面、西武HD<9024.T>、OKI<6703.T>、大日塗<4611.T>、IIJ<3774.T>、スクリン<7735.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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