日経平均は790円安と大幅続落、5カ月ぶり安値水準、米株先物の下げ幅拡大で一段安=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前日比790円02銭安の2万7467円23銭と大幅続落。21年8月20日(終値2万7013円25銭)以来5カ月ぶりの安値水準となる。朝方は、米長期金利の上昇を背景に18日の米国株式市場で主要3指数が下落した流れを受け、売り優勢で始まった。持ち直す場面もあったが、買いは続かず、再度軟化。時間外取引での米株価指数先物が下げ幅を拡大するとともに、一段安の展開となり、後場終盤には2万7314円41銭(前日比942円84銭安)まで下押した。その後下げ渋ったが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は15億1374万株、売買代金は3兆5277億円。騰落銘柄数は値上がり58銘柄、値下がり2111銘柄、変わらず15銘柄。

 市場からは「米長期金利の上昇が懸念され、米系短期筋の売りが観測されている。テクニカル的に一定線を超えるとさらに売りが出てくる可能性があり、ボトムを見極める必要がある」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。東エレク<8035.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などの電機株や、HOYA<7741.T>、ニコン<7731.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も売られた。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も軟調。JPX<8697.T>、アイフル<8515.T>などのその他金融株や、住友電工<5802.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も値を下げた。

 半面、パルプ紙株では大王紙<3880.T>が高い。

 個別では、グレイス<6541.T>(監理)、OKK<6205.T>、アウトソシン<2427.T>、ミクニ<7247.T>、マネーフォワード<3994.T>などの下げが目立った。半面、テノHD<7037.T>、ドリームI<4310.T>、C&R社<4763.T>、カプコン<9697.T>、MUTOHH<7999.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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