リョービが急伸、21年12月期の純損益予想を下方修正するもアク抜け感

株式

2022/1/24 14:01

 リョービ<5851.T>が急伸し7日ぶりに反発。21日引け後に、21年12月期の純損益予想を下方修正したが、アク抜けの動き。株価は前週末比40円高の1152円まで値を上げている。

 21年12月期について、予想売上高は従来の2020億円から1980億円に減額したが、営業損益は18億円の赤字から14億円の赤字(前期は17億8900万円の赤字)へと赤字幅を縮小。一方純損益については6億円の赤字から44億円の赤字(同6億9700万円の赤字)へと、赤字幅を大きく広げている。世界的な半導体不足や東南アジア地域を中心とした新型コロナウイルス感染症再拡大に伴う自動車部品の供給不足がダイカスト事業の得意先である自動車メーカー各社の生産へ影響を与え、想定よりも受注量が減少したため、売上高は計画より減少する見込みだが。原価低減や経費削減に努めた結果、営業損益については赤字幅が縮小する見通し。

 一方、純損益については、連結子会社のリョービアルミニウムキャスティング(UK),LIMITEDが新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた得意先の生産減少や、これに伴う工場稼働率の低下により収益性が悪化しており、直近の業績動向を踏まえた将来の回収可能性を慎重に検討した結果、同社が保有する固定資産(土地・建物・機械設備等)の帳簿価格を回収可能価額まで減額し、減損損失として39億9400万円を特別損失に計上することで赤字幅が大きく広がる見込み。

 午後1時57分現在の株価は40円高の1152円。

提供:モーニングスター社

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