<一撃!裏銘柄>商品開発好調、株価サポート材料も豊富――サンゲツ

株式

2022/1/27 11:30

 商品開発好調で高配当が魅力のサンゲツ<8130.T>を狙う。同社は、壁紙や床材、カーテン、椅子(いす)生地などを手掛けるインテリア専門商社最大手。門扉や柵(さく)などのエクステリアも手掛け、2021年3月には塩ビ壁紙メーカーで国内最大手のウェーブロックインテリアを子会社化している。

 新型コロナ変異株の流行が警戒される中、商品開発においてSIAA(抗菌製品技術協議会)認証を取得し、抗ウイルス壁紙を拡充、安全性を追求しながら小口需要も捕捉する。また、環境領域にも重点を置き、カーペット廃材などを再利用した床材に注力するほか、医療・福祉施設や教育施設などで利用されるシート系床材は、ワックスがけ不要な点や環境負荷低減性能で強みを発揮している。

 海外事業では、主要マーケットのホスピタリティ市場の低迷が続くことから、回復基調にある教育施設や医療・福祉市場に向けに営業活動をシフトし、ホワイトボード壁装材や吸音・遮音壁紙などの新たな戦略商品が拡大中だ。さらに、デザイン力強化の施策として、ニューヨークの著名インテリアデザイナーのステイシー・ガルシアとのコラボレーションによる壁紙コレクションなど商品開発に取り組む。

 業績面では、今3月期から「収益認識に関する会計基準」を適用しているものの、通期連結売上高は同会計基準のない前年を上回る1465億円を見込む。コロナ禍の影響により、前期は11期ぶりの減収に落ち込んだが、主要製品のシェアが向上し、今期営業利益は76億円(前期比13.4%増)と回復を見通す。

 株価は長らくレンジ相場での往来が続くなど方向感がつかみ難いが、1500円どころが強固な下値サポートとして機能しており、不安定な相場環境下でも下値は限定的と言えそうだ。PBR(株価純資産倍率)は約1倍でバリュエーションには割安感が強い。配当利回りは4%台半ばとなっており、見直し材料としても期待が持てることに加え、信用倍率は0.4倍(信用売り残3万8800株、信用買い残1万5700株)で取組妙味もある。

提供:モーニングスター社

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