日経平均は547円高と4日ぶり大幅反発、自律反発狙いの買いや買い戻し続く=28日後場

 28日後場の日経平均株価は前日比547円04銭高の2万6717円34銭と4日ぶりに大幅反発。朝方は、きのう大幅に3日続落(合計1418円07銭安)した反動で買い優勢となった。先物売りに上げ幅を縮小する場面もあったが、円安・ドル高や時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、盛り返した。自律反発狙いの買いや買い戻しが続き、後場終盤には2万6764円85銭(前日比594円55銭高)まで上伸した。その後は一服商状ながら、高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は13億2965万株、売買代金は3兆3464億円。騰落銘柄数は値上がり1926銘柄、値下がり219銘柄、変わらず36銘柄。

 市場からは「きのうが下げ過ぎで、自律反発としか言いようがない。目先的に下値確認の感じだが、当面は下値固めをイメージしている。米金利が上昇しているうちは上値は難しい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が上昇。信越化<4063.T>、日東電工<6988.T>、旭化成<3407.T>などの化学株や、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も高い。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も買われた。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も引き締まり、住友鉱<5713.T>、フジクラ<5803.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も堅調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、日製鋼<5631.T>などの機械株も値を上げた。

 半面、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が軟調。

 個別では、CAP<3965.T>がストップ高となり、ファイズHD<9325.T>、富士電機<6504.T>、新光電工<6967.T>、三晃金<1972.T>などの上げも目立った。半面、グレイス<6541.T>(整理)、コーセーRE<3246.T>、富士通<6702.T>、EduLab<4427.T>、クロスキャット<2307.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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