日経平均は284円高と大幅続伸、3日ぶり2万7000円回復、グロース株中心に堅調持続=31日後場

 31日後場の日経平均株価は前週末比284円64銭高の2万7001円98銭と大幅続伸。2万7000円回復は3営業日ぶり。朝方は、日経平均が大幅高していた反動で売り先行となり、前場早々に2万6541円65銭(前週末比175円69銭安)まで下落する場面があった。ただ、一巡後は持ち直し、先物買いを交えて上げに転じた。前週末の米ハイテク株高を支えにグロース(成長)株中心に堅調に推移し、後場序盤には2万7134円57銭(前週末比417円23銭高)まで上昇した。その後、上値が重くなったが、引けにかけて2万7000円台を維持した。

 東証1部の出来高は13億1461万株、売買代金は3兆2130億円。騰落銘柄数は値上がり1715銘柄、値下がり417銘柄、変わらず52銘柄。

 市場からは「短期的な下落トレンドの中での自律反発とみられる。一段の戻りがあっても、上値にはシコリが残っている。決算発表の本格化を迎え、当面は指数よりも個別に目が向く」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株や、リクルートHD<6098.T>、エムスリー<2413.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株も高い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も堅調。ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も買われた。近鉄エクス<9375.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株や、LIXIL<5938.T>、東京綱<5981.T>などの金属製品株も値を上げた。

 半面、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株が軟調。東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>、中国電力<9504.T>などの電気ガス株も安い。アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株や、アステラス薬<4503.T>、大塚HD<4578.T>などの医薬品も売られた。

 個別では、トプコン<7732.T>、フィルC<3267.T>がストップ高となり、アルプスA<6770.T>、テモナ<3985.T>、テスHD<5074.T>などの上げも目立った。半面、シンプレHD<4373.T>がストップ安となり、グレイス<6541.T>(整理)、サニックス<4651.T>、九電工<1959.T>、タダノ<6395.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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