<相場の読み筋>2月7日

2022/2/7 7:45

 前週末4日の米国株式は、NYダウが前日比21.42ドル安の3万5089.74ドルと続落、ナスダック総合指数は同219.189ポイント高の1万4098.007ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億4381万株、ナスダック市場が39億6859万株だった。

 注目された米1月雇用統計で、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比46万7000人増となり、市場予想平均の同15万人増を大きく上回った。好調な労働市場を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締め策の積極化が警戒され、米10年物国債の利回りが一時1.9%台に上昇(価格は下落)。利ザヤ拡大期待から金融株が買われた反面、景気敏感株が下落するなどまちまちの動きだった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、前日の通常取引終了後に好決算を発表したアマゾン・ドットコム<AMZN>をはじめ、テスラ<TSLA>やマイクロソフト<MSFT>などが買われ、同指数の上昇をけん引した。

 7日の東京株式は、軟調な展開か。前週末の日経平均株価は、アマゾン・ドットコム<AMZN>の好決算を織り込む格好で反発していただけに、戻り待ちの売りが先行しそうだ。手がかり材料に乏しいものの、好決算銘柄への物色が継続されるとみられ「森(全体)よりも木(個別)」の選別物色が中心になりそう。また、春節の休暇明けとなる中国・上海総合指数の値動きに関心が向かう場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=115円台の前半(前週末4日は115円10-11銭)、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の前半(同131円99銭-132円03銭)とやや円安方向に振れている。前週末4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、東芝<6502.T>、ローム<6963.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比120円安の2万7290円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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