<相場の読み筋>2月8日

2022/2/8 7:45

 7日の米国株式は、NYダウが前週末比1.39ドル高の3万5091.13ドルと3日ぶりに小反発、ナスダック総合指数は同82.339ポイント安の1万4015.668ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8165万株、ナスダック市場が41億447万株だった。主要な経済指標の発表がなく、手がかり材料に乏しいなか、方向感に欠ける展開となった。また、米10年物国債の利回りが1.90%台で高止まりしたことから、金利上昇懸念がくすぶり、さえない展開となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、メタ(旧フェイスブック)<FB>やアルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>、ペイパル<PYPL>などが下落し、同指数の重しとなった。

 8日の東京株式は、上値の重い展開か。きのう7日の弱い動きや、現地7日の米国市場でナスダック総合指数が反落したことなどから、売り優勢となりそう。手がかり材料に乏しいことから、引き続き、好決算銘柄への個別株物色が中心になるとみられる。また、日米が対日鉄鋼追加関税の一部免除で合意したと報じられたことから、鉄鋼関連株に関心が向かう場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=115円台の前半(7日は115円25-27銭)、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の半ば(同131円76-80銭)で推移する。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、塩野義薬<4507.T>、TDK<6762.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比20円安の2万7200円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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