<相場の読み筋>2月18日

2022/2/18 7:45

 17日の米国株式は、大幅続落した。NYダウが前日比622.24ドル安の3万4312.03ドル、ナスダック総合指数が同407.376ポイント安の1万3716.719ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2345万株、ナスダック市場が42億5262万株だった。バイデン米大統領は17日、記者団に対して、数日内にもロシア軍によるウクライナへの侵攻があり得るとの見方を示した。ウクライナ情勢への警戒感が高まり、幅広い銘柄にリスク回避の売りが出た。NYダウは終値ベースで今年最大の下げ幅となり、昨年11月30日(652ドル)以来の大きさとなった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>やマイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドットコム<AMZN>などが下落し、同指数の重しとなった。

 18日の東京株式は続落後、軟調な展開となりそう。きのう17日に大幅反落した動きや、現地17日の欧米株式が下落した動きを受け、売り先行スタートとなろう。ウクライナ情勢の不透明感が強まるなか、米国の利上げへの警戒感もあり、積極的な売買は限られそう。週末要因もあり取引後半にかけ、様子見姿勢が強まるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の後半(17日は115円29-31銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の半ば(同131円15-19銭)と円高方向に振れている。17日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、デンソー<6902.T>、ファナック<6954.T>などが、17日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比280円安の2万6880円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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