前週の流入額上位-ウクライナ情勢受け225連動型と日本株ブル型に資金流入

投信

2022/3/1 8:18

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、およびETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(2022年2月21-25日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、「日経225ノーロードオープン」「楽天 日本株4.3倍ブル」「フィデリティ・世界割安成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)」(愛称:テンバガー・ハンター)の3ファンドがトップ10内に返り咲いた。ロシアがウクライナに侵攻した24日にかけて国内株式市場でリスク回避の動きが強まる中、225連動型ファンドや日本株ブル型ファンドには、株価反転を見込んだ資金が向かった。

 「日経225ノーロードオープン」「楽天 日本株4.3倍ブル」はともに1月24-28日以来4週ぶりにランクインした。前週の国内株式は、ウクライナ情勢の緊迫化を受けて下落基調が強まり、24日には日経平均株価が2020年11月以来約1年3カ月ぶりの安値を付けた。225連動型ファンドは逆張りスタンスの投資家が多いとされるが、同ファンドを始め、「しんきん インデックスファンド225」「eMAXIS 日経225インデックス」「野村 インデックスファンド・日経225」(愛称:Funds-i 日経225)、「三井住友・225オープン」なども前々週(2022年2月14-18日)から純資金流入額が増加した。

 「楽天 日本株4.3倍ブル」は株価指数先物取引を活用して、日々の基準価額の値動きが国内株式市場の値動きのおおむね4.3倍程度となることを目指して運用を行う。株価急落時には戻りを見込んだ資金が向かう傾向がみられる。同様の運用スタンスの「SBI 日本株4.3ブル」の純資金流入額も前々週から増加した。

 前週の純資金流入額トップは「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース」。106億円の純資金流入となり、3週連続のトップとなった。同シリーズの「Bコース(為替ヘッジなし)」のほか、「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ ICA」「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)が前々週に続いてトップ10入りした。

 一方、前々週ランクインしていたファンドのうち、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」がトップ10圏外となった。

提供:モーニングスター社

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