<相場の読み筋>3月4日

2022/3/4 7:38

 3日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比96.69ドル安の3万3794.66ドル、ナスダック総合指数が同214.075ポイント安の1万3537.941ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億9215万株、ナスダック市場が49億6589万株だった。欧米を中心とした経済制裁により、原油や天然ガス、石炭など商品価格が上昇。インフレへの警戒が強まる中、ロシアとウクライナによる停戦交渉の先行きが不透明なこともあり、手控えムードが広がり積極的な売買は限られた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラ<TSLA>やアドバンスド・マイクロ・デバイシズ<AMD>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>などが下落し、同指数の重しとなった。

 4日の東京株式は反落後、もみ合いとなりそう。きのう3日の日経平均株価は反発したものの、上値の重い展開だった。現地3日の欧米株式が下落した動きもあり、売り優勢のスタートとなろう。週末要因や、先行きが見通しづらいウクライナ情勢もあり、ポジション調整の売りが強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=115円台の半ば(3日は115円72-74銭)、ユーロ・円が1ユーロ=127円台の後半(同128円42-46銭)と円高方向に振れている。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、アドバンテスト<6857.T>、村田製<6981.T>などが、3日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比290円安の2万6370円だった。

(写真:123RF)

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