<特集>続・3月の配当取り(1)=株主還元は過去最高の水準、株価下支え要因に

株式

2022/3/4 17:26

 4日はウクライナ南東部にあるザポロジエ原子力発電所をロシア軍が攻撃、火災が発生したとの報道を受け、日経平均株価が一時800円超の下げとなった。しばらくはウクライナ情勢の急変に対する警戒が怠れない。また、原油価格を始めとする資源価格の急騰による世界経済への影響とインフレ加速への警戒なども相場の波乱要因となりそうだ。

 前週に続き、配当に注目したい。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の調べによると21年度の東証1部上場企業の総株主還元額は22.1兆円(前年度比23%増)となり、過去最高だった19年度を上回る見込み。配当総額は15.6兆円(同14%増)と、過去最高となりそうだ。自社株買いの実施額については6.5兆円を予想、新型コロナの影響で低迷した前年度の4.3兆円から大きく回復する見込みだ。外部環境に対する不透明感が強い中では、配当や自社株買いなど株主還元策が株価の下支え要因となることも多い。3月末に向け、高配当銘柄をマークしたい。

提供:モーニングスター社

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