<特集>続・3月の配当取り(3)=神鋼商―高配当の低PERで株価の位置を上げる動き

株式

2022/3/4 17:28

 神鋼商事(神鋼商)<8075.T>をマークしたい。同社の3月期末配当は135円を計画。22年3月期第3四半期(21年4-12月)の連結決算発表時に、期末配当予想を従来の85円から135円に増額した。前期実績は35円だったことから、100円の大幅増配となる見込み。中間期配当85円(前期実績15円)と合わせた年間配当は220円(同50円)となり4日終値3915円に対する利回りは5.62%で、市場1部の平均利回り2.22%を大きく上回り、配当妙味が大きい。22年3月期の連結業績予想は、売上高4590億円(今期から収益認識に関する会計基準を適用するため前期との比較はなし)、営業利益86億円(前期比93.1%増)を据え置き。第3四半期決算は、売上高が3512億6400万円で、営業利益が73億5300万円(前年同期比2.6倍)だった。通期の営業利益予想に対する進ちょく率は85.5%と堅調に推移する。

 株価は、1月28日の第3四半期決算発表後、上昇基調を強め、3月1日には昨年来高値となる3945円を付ける場面も見られた。その後も高値圏でのもみ合いが続いているが、同社のPERは4.8倍で、PBRは0.5倍と解散価値とされる1倍を割り込んでいる。また、同社株が属する卸売業の平均PERは7.7倍程度にあり、株価の位置を上げる動きが続きそうだ。

提供:モーニングスター社

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