<相場の読み筋>3月16日

2022/3/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前日比599.10ドル高の3万3544.34ドルと続伸、ナスダック総合指数が同367.401ポイント高の1万2948.621ポイントと4日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億7506万株、ナスダック市場が52億8007万株だった。米2月卸売物価指数が、前月比0.8%上昇となり、市場予想平均の同0.9%上昇を下回った。また、中国で新型コロナの感染が再拡大し、一部地域でロックダウン(都市封鎖)が行われていることから、石油製品の需要減少を見込み、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が大幅続落。インフレへの警戒感が後退し、幅広い銘柄が買われた。NYダウ採用銘柄では、ウォルト・ディズニー<DIS>やマイクロソフト<MSFT>、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)<PG>などが、値上がり率の上位に入っている。

 16日の東京株式は、続伸後も堅調か。きのう15日の日経平均株価は、小幅ながらも続伸し、しっかりした展開だったことや、現地15日の米国株式が上昇した流れを受け、買い先行スタートとなろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=118円台の前半(15日は117円97-99銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の半ば(同129円82-86銭)と小動き。引き続き、対ドルでの円安を背景に、輸出関連銘柄銘柄に物色の矛先が向かいそう。ただ、現地16日には、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されることから、取引時間の終盤にかけて模様眺めムードが広がる場面も想定される。

(イメージ写真提供:123RF)

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