日経平均は415円高と大幅に3日続伸、終盤に一時上げ幅拡大、香港・上海株の上昇が支えに=16日後場

 16日後場の日経平均株価は前日比415円53銭高の2万5762円01銭と大幅に3日続伸。朝方は、買い優勢で始まった。15日のNY原油先物が大幅続落し、過度なインフレ懸念の後退から米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、投資家心理が改善。株価指数先物買いを交えて上げ幅を拡大し、いったん2万5700円台後半まで上昇した。その後伸び悩む場面もあったが、下値は限定され、香港ハンセン指数や中国・上海総合指数の上昇を支えに上げ幅を拡大し、後場終盤には2万5824円94銭(前日比478円46銭高)まで上昇する場面があった。

 東証1部の出来高は13億3986万株、売買代金は3兆1947億円。騰落銘柄数は値上がり1331銘柄、値下がり749銘柄、変わらず100銘柄。

 市場からは「日経平均は直近の『マド』(4日安値2万5774円-週開け7日高値2万5640円)を埋めたが、終値ベースでは抜けきれなかった。買い戻しだけでは戻りに限界がある。あすはFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を受けてマーケットがどう反応するかにかかっている」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。電通グループ<4324.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も高い。東エレク<8035.T>、富士通<6702.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株も買われた。東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株や、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株も堅調。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も値を上げ、住友鉱<5713.T>、東邦鉛<5707.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株も引き締まった。

 半面、マルハニチロ<1333.T>、日水<1332.T>などの水産農林株や、住友倉<9303.T>、三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株が安い。鉱業株ではINPEX<1605.T>がさえず、日揮HD<1963.T>、西松建設<1820.T>などの建設株も軟調。

 個別では、三井ハイ<6966.T>、ブラス<2424.T>がストップ高となり、ダイヤHD<6699.T>、Sサイエンス<5721.T>、キムラタン<8107.T>などの上げも目立った。半面、アゴーラHG<9704.T>、LinkU<4446.T>、アスクル<2678.T>、カチタス<8919.T>、GMB<7214.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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