信用関連データ=売り残が3週連続で増加、買い残は3週連続で減少、信用倍率3.02倍に低下

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株式

2022/3/29 16:23

 25日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比1226億円増の9758億円、買い残は同896億円減の2兆9503億円だった。売り残が3週連続で増加し、買い残は3週連続で減少した。信用倍率は前週の3.56倍から3.02倍に低下した。

 この週(22-25日)の日経平均株価は25日終値が18日終値比1322円高の2万8149円となった。21日(春分の日)が祝日で4営業日取引となり、全勝だった。3連休明け22日は396円高。21日の米国株式は反落したものの、同日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値が上昇(前週末18日の大阪取引所清算値比330円高)したことを受け、買いが先行した。円安進行も支えとなり、1カ月ぶりに2万7000円を回復した。翌23日は816円高と値を飛ばした。欧米株高や円安基調を背景に物色意欲が一段と強まり、2カ月ぶりに2万8000円を回復した。24日(70円高)、週末25日(39円高)は上げ幅が限定されたが、利益確定売りをこなしつつ、根強い買いに支えられた。

 29日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は45.3%(前営業日は46.0%)と低下したが、4営業日連続の40%台となり、依然として高い水準にある。この日の日経平均は大幅反発し、2万8252円(前日比308円高)と高値で引けた。朝方は、NY原油先物安を背景に28日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、買いが先行した。きょうは3月末配当の権利付き最終売買日で、権利取りの動きや配当再投資に絡む先物買いへの期待もあり、引けにかけて上げ幅を拡大した。足元は戻り高値水準にあり、利益確定売りや戻り売りに上値を抑えられるようだと、カラ売り比率は高止まりする可能性がある。

提供:モーニングスター社

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