<相場の読み筋>4月1日

2022/4/1 7:45

 3月31日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比550.46ドル安の3万4678.35ドル、ナスダック総合指数が同221.756ポイント安の1万4220.519ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億8514万株、ナスダック市場が49億7659万株だった。バイデン米大統領は、今後6カ月間にわたり、戦略石油備蓄を1日当たり平均100万バレル追加で放出すると発表した。ロシア産原油の輸出減による原油需給のひっ迫懸念が後退し、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が急反落。原油価格の下落で、石油関連銘柄が軟調だった。また、翌4月1日に米3月雇用統計の発表を控えることもあり、様子見姿勢も強まったもよう。NYダウ採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>やインテル<INTC>、JPモルガン<JPM>などが、値下がり率の上位に入っている。

 4月1日の東京株式は続落後、弱含みの展開か。日経平均株価はきのう3月31日の弱い地合いや、現地3月31日の米国株式が続落したこともあり、売り優勢スタートとなりそう。ウクライナ情勢の不透明感や、現地1日には米3月雇用統計が発表されることもあり「手控えムードが広がりそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。為替相場は、ドル・円が1ドル=121円台の後半(3月31日は121円63-65銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=134円台の後半(同135円62-66銭)と円高方向に振れている。3月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、ソニーG<6758.T>、三井住友<8316.T>などが、同31日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比295円安の2万7535円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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