<新興国eye>前週のブラジル株、米金融引き締め加速懸念で4週ぶり反落=BRICs市況

新興国

2022/4/11 11:11

 前週(4-8日)のブラジル株式市場は8日のボベスパ指数が前日比0.45%安の11万8322.26、週間ベースでは1日終値比2.67%安となり、4週ぶりに反落した。

 週明け4日の指数は反落し、6日まで3営業日続落した。

 4日は、ロドルフォ・ランディムCEO(最高経営責任者)が解任された国営石油大手ペトロブラスが売られ、指数の下げを主導した。

 5日は、EU(欧州連合)の新たな対ロ制裁の発表や、ブレイナードFRB(米連邦準備制度理事会)理事が5月から保有資産の縮小開始を支持する考えを示したことを受け、米国で金融引き締めが加速するとの観測が広がり、売りが一段と強まった。

 6日は、3月FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表され、金融引き締めが加速する可能性が強まり、売り優勢となった。

 7日は反発。米株高や米国のリセッション(景気後退)懸念が後退したこと、ペトロブラスの新CEOにマウロ・コエーリョ元鉱山・エネルギー省の石油天然ガス局長の就任が決まったことが好感された。

 週末8日は反落。3月IPCA(拡大消費者物価指数)が市場予想を上回り、インフレ加速への警戒感が広がり、売り優勢となった。

 今週(11-14日)の株式市場は、ウクライナ情勢や西側諸国の対ロ追加経済制裁、原油・ガスなどの国際商品相場の動向、国内の政治動向、財政規律問題などが注目される。主な経済指標の発表予定は13日の2月小売売上高と2月サービス業成長率、14日のGDP(国内総生産)の先行指標となっている2月IBC-Br(経済活動指数)など。15日は「聖金曜日」の祝日で休場となる。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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