明日の日本株の読み筋=様子見気分か、米3月CPI発表を控える

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2022/4/11 16:36

 あす12日の東京株式市場は、様子見気分か。注目の米3月CPI(消費者物価指数)の発表を12日に控え、見極めたいとの空気が広がる可能性がある。コアベースの前月比の市場予想はプラス0.5%(前年比はプラス6.6%)。想定以上にインフレが進めば、5月FOMC(米連邦公開市場委員会)への警戒感が一段と強まるとみられ、結果待ちの様相になりそうだ。折しも、「決算発表を目前にして手が出しづらい状況」(中堅証券)との声も根強く、積極的な売買は期待しにくい。

 11日の日経平均株価は反落し、2万6821円(前週末比164円安)引けとなった。米長期金利の上昇を背景にしたナスダック総合指数などの下げを受け、値がさハイテク株中心に売りが先行した。いったん上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、再度軟化し、下げ幅は一時260円を超えた。時間外取引の米株価指数先物が安く、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとして意識された。ただ、終値では25日移動平均線(2万6811円)を保った。前週末8日も同線を一時割り込んだ後、終値で維持しており、下支持線として押し目買いが入りやすい水準との読みもある。もっとも、同線をあっさり下回るようだと、調整色が尾を引くことも予想される。

提供:モーニングスター社

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