日経平均は293円安と大幅続落、下げ渋るも戻り限定、東証プライム銘柄7割超が下落=18日後場

 18日後場の日経平均株価は前週末比293円48銭安の2万6799円71銭と大幅続落。朝方は、日本時間18日の時間外取引で米長期金利が上昇するとともに米株価指数先物が下落した流れを受け、売りが先行した。先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場後半には2万6571円38銭(前週末比521円81銭安)まで下押した。一巡後は押し目買いや買い戻しを支えに引けにかけて下げ渋りの流れとなったが、戻りは限定された。なお、東証プライム銘柄の7割超が下落した。

 東証プライムの出来高は8億3481万株、売買代金は1兆8722億円。騰落銘柄数は値上がり403銘柄、値下がり1372銘柄、変わらず63銘柄。

 市場からは「米金利高・米株先物安の影響を受けたが、市場参加者が少ないなか、短期筋の売買に幅が出て、前場は売られ過ぎの感があった。ただ、決算待ちで、FOMC(米連邦公開市場委員会、5月3-4日開催)を控えており、しばらくふらつくのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、任天堂<7974.T>、大日印<7912.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株が軟調。キッコーマン<2801.T>、味の素<2802.T>、山崎パン<2212.T>などの食料品株も安い。ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>、コマツ<6301.T>などの機械株や、リクルートHD<6098.T>、電通グループ<4324.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株も売られた。JAL<9201.T>。ANA<9202.T>などの空運株や、住友ファーマ<4506.T>、アステラス薬<4503.T>、協和キリン<4151.T>などの医薬品株もさえない。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株や、信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>、資生堂<4911.T>などの化学株も値を下げた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株も高い。東京海上<8766.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株や、クレセゾン<8253.T>、イオンFS<8570.T>などのその他金融株も買われた。ゆうちょ銀行<7182.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も引き締まった。

 個別では、IDOM<7599.T>、三井松島HD<1518.T>、ネオジャパン<3921.T>、PRTIME<3922.T>、オークネット<3964.T>などの下げが目立った。半面、ベクトル<6058.T>、佐鳥電機<7420.T>、サインポスト<3996.T>、マルマエ<6264.T>、ラクーンHD<3031.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ